ご挨拶

【センター長挨拶】

稲田俊明 2012年4月に言語教育研究センターが創設されました。長崎大学の外国語教育を推進するとともにその基盤となる言語研究を行います。

 本センターは、外国語能力の育成のための教育改善と環境整備を行いますが、忘れてはならないのは、外国語能力を伸ばすには、目標を持って自ら学ぶ態度が不可欠であるということです。そこで、外国語学習に積極的に取り組むために必要な事項として、ここでは次の3つのことを勧めます。
(1)広い世界にもっと目を向ける。
(2)外国語の先生ともっと親しく話をしに行く。
(3)大学の教育設備やリソースをもっと活用する。

 長崎にも長崎大学にも広い世界に開かれた扉があります。歴史的に見ても長崎は外の広い世界に開かれた町でした。皆さんが卒業後に活躍を期待されているのも、閉ざされた狭い世界ではあり得ません。広い世界への扉を叩くための第一歩は、長崎大学のリソースを活用することです。長崎大学の教員は、優れた研究と豊かな経験を通して、皆さんを広い世界へと案内してくれます。海外研修のチャンスも英語だけでなく様々な初習外国語で開かれています。私自身も県内の高校で学びましたが、広い世界に目を向けてくれるよい先生に出会わなければ、外国語に力を入れ海外の大学で研究することもなかったと思います。

 外国語能力を身につける機会は、皆さんの周囲に様々な形で用意されています。情報メディアセンターに備えているオンラインCALLシステムは、自宅のPCからいつでも利用できますが、リスニング能力や語彙力を飛躍的に伸ばすことが多くの大学で立証されている学習システムです。センターの各教員は、授業以外でも教材や学習法などの助言をするだけでなく、海外生活や異文化理解について皆さんと話をする機会を待っています。特に、各言語のnative speaker の先生と親しく交流することを勧めます。

 なぜ外国語を学ぶのでしょうか。言語を学ぶのは、「言語が未知の世界を生きるための必須の知識・技能」だからです。新しく踏み出す世界では、その世界のことばが必須であるのは当然です。ではなぜそれを大学で学ぶのか? それは、ここで言う “ことば” は、単に外国語の技能だけではないからです。 “The future may feel like an uncharted new country, but you already speak its language.” と卒業生を鼓舞した学長がいます。 大学では、ことばを通じて、人間の歴史、思想、文化、制度などを学ぶことも重要です。それが「海図のない世界」に踏み出すためには欠かせないからです。

 本センターは、目標を持って自ら学ぼうとする人を支援します。皆さんが、広い世界に目を向けて、長崎大学のリソースを十分に活用して、自らの可能性を広げてくれることを期待します。

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